すきなうた

小さい頃から、と言っても中学生位かな、と思いますけど、そんな頃から何故かカントリー音楽にとても惹かれるところがあって。色々聴いてみているわけではないのですけれど、バンジョーを爪弾く音色とか、ちょっと錆びた感じの声色とかに、涙が出るような郷愁を感じてきました。

サンフランシスコを入口とする西海岸文化は1960年代から世界を席捲していて、多分その残照が私の小さな頃にもあったのでしょうね。砂漠のハイウェイの誰もいないガススタンドの、その透明のガラスに囲まれた中から、やっぱり誰もいない、光ばかりがギラギラとどこまでも溢れている、そんな景色を、見たこともないのに懐かしく思っていました。アメリカはサンフランシスコに一度行ったきりで、今なお西部なんか行ったことがなくって、そんな砂漠地帯に縁もゆかりもないのだけれど、何故なんだろうな、って思っています。

そんな好きな歌の一つが John Denver « Take me home, Country roads »。日本では、と言うか私たちの世代では「耳をすませば」の主題歌として有名ですね。あの映画は1995年の作品ですから、この曲が有名になってから随分経っていて、私が初めて聴いたのもこの映画ではなかったと思います。でも何時何処で出会ったのかは憶えていません。John Denverという名前も、近年になって知ったのだもの。

 

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陽気で、でもちょっと哀愁を帯びていて、激しい感情やアクションとは無縁だけれど、何度も何度も堪能したい歌と景色。一度は西部の砂漠の中のハイウェイを走ってみたいと思います。